エゴイスト 〜リョーマside〜 初めて周助と繋がった時、痛くて苦しかったけど…とても幸せな感じがした。 まだ分からない事の方が多くて不安は残ってるけど それでも、この人と一緒に歩いていきたいって思った。 それがどれだけ困難な道のりで…辛い思いをしたとしても 後悔する事無く進んでいける。…俺は、迷わない。 「あ…周助」 昨日、初めて周助と身体を繋げた…少し辛い身体を引きずって、登校する。 歩く度に自分が不自然な歩き方をしてないか不安だったけど、周りは変な目で見たりしてない。 大丈夫なのかな…そう思っていた時、前方を歩いている人を見つけて呟いた。 「しゅう…」 声をかけようとして、止めた。だって周助が、とても穏やかな表情で英二先輩に話しかけていたから。 …昨日はあんなに険悪なムードだったのに? 仲直りしたにしては、あっさり過ぎる。だってそんなにすぐ解決する問題ではなかったはずだから。 戸惑いつつも、俺は周助に話しかけようと近づいた。 「周助!」 「?!」 思わず周助の腕を引っ張ってしまい、驚いたように振り向かれる。 …そして何故か、眉を寄せて嫌そうな表情をする。 「越前君?先輩を呼び捨ては感心しないな。大体、いつから名前で呼ぶようになったの、君?」 「…!?」 「僕はそんなに厳しく言わないけど…縦社会は肝に銘じておいた方がいいよ」 そう言って、英二先輩に「行こうか、英二」と促す周助。 訳が分かんなくて、俺は一人取り残される。すがるように英二先輩を見ると、彼は…笑っていた。 周助に冷たくされた俺を笑ってるというより、これが日常のひとコマであるというような…そんな笑い方だった。 「…っ英二先輩!…何で…」 「行こう、不二。早くしないと遅刻しちゃう♪」 「あぁ、そうだね。一限目は担任教科だったし、嫌味言われそうだ。行こう」 言葉を失ってしまった俺は、ただ歩いていく二人の背中を見ているしかなかった。 …どうして?どうして?俺の頭の中で、それだけが木霊した。 昨日は幸せだった。周助と仲直り出来て、初めて身体を繋げた。 今日は訳が分からない。周助が俺の存在を忘れたように、冷たく接してくる。 …なんか、泣きそうだ。 「よう、越前!このままじゃ遅刻するぜ。後ろ乗っけてやるから、急ぐぞ!」 「もも…せんぱい…ちーっす」 涙腺に留まった涙に気付かせないように、俺は俯いたまま桃先輩の後ろに乗った。 そして、周助と英二先輩を抜かす。 桃先輩は陽気に「おはよーっす!」って挨拶してるけど、俺は俯く事だけで精一杯だった。 「…おい、越前!越前!!」 「………はっ?」 「は?じゃない!ボーと授業を受けるな!問3の答えを言ってみろ」 俺はぼんやりと授業を受けていたようで、数学の先生が喉が潰れるんじゃないかってぐらいの声量で怒鳴った声で気付いた。 周りの奴らの視線が痛い。仕方なく教科書に目を落とすと…なんだ、簡単だった。 「…X=5」 「む…正解だ。だが、ちゃんと聞いておけよ」 先生は渋い顔をした後、授業の内容を再開した。そして俺はまたボーと考え事をする。 どうして二人があんな態度をとったのだろう…と。 しばらく悩んでいると午前授業終了の鐘が鳴り、昼休みに入った。クラスの奴らは思い思いのグループで弁当を食べだした。 俺は弁当箱を掴むと、教室を出ようとドアを目指した。 「おい越前!どこ行くんだよ?」 目敏く俺を見ていた堀尾が、声をかけてくる。…どこ?あまり考えてなかった。 「…さぁね」 まだ何か叫んでる堀尾を無視して、俺は階段を上っていく。頭じゃ分かってる、どこへ向かってるか。 だけど不安を抱いている心が、それを理解しようとしてない。傷つくのは嫌だと、嘆いているような気さえする。 「不二先輩、英二先輩…!」 頭が想定していたように、ついた先は三年六組の教室だった。 俺は、二人の名を震える声で呼んだ。 「んあ?おチビじゃん」 「越前君…何か用かな?」 やっぱり、周助は俺の事を『越前君』と呼ぶんだ。何だか時間が前に戻ってしまったような感じがする。 英二先輩はいつもと変わらない笑顔で、俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。普段と変わらないそれが、今日は嬉しく感じた。 「おチビ…弁当持ってきたって事は、俺達と一緒に食べたいんだろ!?仕方ないにゃ〜、いいよね不二♪」 「あ…うん。僕はかまわないよ。でも珍しいね、越前が僕らと食べるなんて」 戸惑った感じで承諾する周助。取り敢えず拒否されなかったから、安心して溜息が出た。 「教室だとおチビ目立っちゃって嫌だろうから、屋上行こ!」 「そうだね、たまには屋上で食べようか」 「…っす」 俺は二人の後ろを歩きながら、どこか不自然な二人を凝視した。 不自然な印象は受ける。だって昨日までこんなんじゃなかったし。…なのに、からかってるような演技という感じもしない。 ずっと前からこうだった、そんな感じがする。…よく、分からない。俺は夢でも見ていたのだろうか。 周助を好きになって、深みに嵌っていく夢?…夢なわけない。絶対に。 自分の身体に残る紅い斑点を見て、安心しつつも内心は不安で仕方なかった。 「あー、腹減った〜!食べよ食べよ♪」 屋上にどかっと座り込むと、英二先輩は早速とばかりに弁当を広げた。見栄えの良いおかずが、並んでいる。 「相変わらず美味しそうなお弁当だね」 周助はにっこりと微笑むと、英二先輩の隣に腰を下ろした。 そして俺の方を振り向いて手招きする。 「こっちにおいで。食べる時間なくなっちゃうよ」 「はい…」 俺は緊張しながら、周助の隣に座った。弁当を広げ、口に含みつつも…その横顔を見つめてしまう。 「…何?僕の顔に何かついてる?」 「しゅ…不二先輩、昨日の事覚えてる…?」 すぐ側に英二先輩がいるけど、聞かずには居られなかった。 周助の答えで、全てが変わってしまうような気さえした。 「昨日?それがよく思い出せないんだよね」 「不二〜、やっぱそれアルツハイマーだって!」 英二先輩がにひひ、と笑いながら言う。周助も言われ慣れてるようで、「そうかもね」などと軽く返していた。 「…何で、俺との事覚えてないんすか?俺の事好きだって言ってくれたの、嘘だったの…?」 俺の言葉に、周助は露骨に不愉快そうな表情をした。 「何で僕が越前君を好きなの?僕は男だよ。男に好きなんて言うわけないでしょ」 「…っ!」 強い口調で言われ、俺は何も言えなくなってしまって俯いた。ほんとに泣きそう。 何でこんな風になったのかが分からない…。 「……………不二、今日日直だろ?早く戻って準備物出しとかないと」 「ああ…そうだったね。じゃあ行こうか」 「んにゃ、俺はちょっとおチビと話したい事あるからさ?先戻ってて」 「うん、分かったよ」 周助はいつも通りの表情で、屋上を後にした。 残された俺と英二先輩の間には、嫌な沈黙が流れる。 「…英二先輩…教えて下さい…!!!」 「いいの?聞いたら、もっとショック受けると思うけど」 英二先輩はギラギラした目をしていた。まるで俺を試すような視線。 「このままじゃ、訳が分かんない!…昨日は、確かに好きだって…言ってくれたのに…」 「うーん、そっか。【混乱期間】の不二がそんな事言ったんだ…」 「…【混乱期間】?」 英二先輩は苦笑すると、俺の瞳をジッと見た。俺も、見返す。 「それを話すには、二年の頃の不二と手塚の話をしなきゃいけないんだけど…聞く勇気ある?」 二年の頃の、部長と周助…?思わず、嫌な予感がした。 でもこれを乗り切らないと、俺は一生かけても周助に近づけない気がする…。 「…あります」 「分かった…。辛かったら話すの止めるから言ってね」 英二先輩は瞳を伏せると、思い出すように言葉を繋ぎだした。 「…二年の、夏頃には…二人はもうお互いを恋愛対象で見ていたんだ。男同士だし、お互いを気遣ってたからさ? そういう関係になるには時間がかかったみたいだけど…とにかく二人は恋人同士だったんだ。 俺も最初は分かんなかった。とても同性愛って感じの二人じゃなかったし…。ある日、雨で部活が早々に中止になった時…」 英二先輩は一度言葉を切って、もう一度俺を見つめた。 俺に聞く意思があるのを確認すると、また口を開いた。 「二人以外部員が誰もいなくなった部室で…二人は、まぁ…ヤろうとしたんだよ。服もお互い脱いで、キスした。 でもその時…ロッカーの上で不安定に置かれていたボールカゴが、落ちてきたんだ…」 「!!二人とも、怪我したの?」 俺は思わず口を挟んでしまった。英二先輩は薄く笑みを浮かべて、首を振った。 「咄嗟に相手を庇ったのは手塚だった。その時カゴが頭に当たって、少しの間気を失ったんだ。 不二はすぐに気付いた手塚に安心して抱きしめたんだけど…この時、もう手塚は前の手塚とは違ってたんだ。 …不二が好きだったという気持ちを忘れていて、しかも少し前まで自分達が何をしようとしてたのか忘れてた。 自分が裸なのに気付いた手塚は…不二が自分を襲ったと思い込んで、不二を激しく拒絶したんだ」 英二先輩が、どこか遠い所を見つめている。目の前の俺は視界に入ってないみたいだった。 「それだけなら…まだ良かったんだ。でも不二はその時拒絶されたショックで、記憶と心が2つに分かれちゃったんだ」 「?!」 「一つは…自分は手塚と恋人同士だったという記憶を持っているけど、手塚の為に自分が襲った事にしている不二。 自分がどんなに酷い人間かを見せ付けようとして、わざと冷たい事ばかりする…。…俺はこの不二を、【真】って呼んでる」 「……【真】?」 「そう…記憶はしっかりしてるけど、優しさ故に自分を悪者にしている真実の不二」 英二先輩の目が、哀しそうに揺れている。 「そしてもう一つは…今の状態の不二。自分が本当に手塚を襲ったと思っていて、恋人だった時の記憶がない。 恋人だった時の記憶がないから…自分を同性愛者だとは思ってないんだ。 だから…自分は突発的に誰かを襲ってしまうんじゃないかと思って、神経を尖らせてる。 俺以外とは二人っきりになろうとしない…。この不二を、【偽】って呼んでるんだ」 「【偽】……」 「そう…、記憶も心も偽者の不二。さっきみたいな…ね」 英二先輩が話す内容が衝撃的過ぎて、頭が追いつかない…。 周助と部長は昔付き合ってて、部長はその記憶がなくて…周助はその記憶があったりなかったりする…? 「記憶はこの二つで、不定期に変わるんだ…。多分、傷ついた自分を隠す為に脳が勝手に切り替えてるんだと思う。 本当に不定期だから…一ヶ月変わらない時だってあるし、三日で変わる時もある」 「…さっき言ってた…【混乱期間】って…?」 自分の声が震えているのに気がついた。周助を好きになって後悔なんてするはずがない。 けれど俺は自分で思っていた以上に…茨の道を選んでしまったのかもしれない。 「それは、【真】と【偽】が上手く切り替わんなくて、記憶がごちゃ混ぜになってる時。 【真】の優しさや執着心を持ちつつも、【偽】の自分と他人を近づけない態度。 二つが混じっていて…しかも不二自身、感情の変化の激しい自分に戸惑ってる。だから【混乱期間】って呼んでる…」 俺は呆然とした。周助は人格と記憶が変わってしまうんだ…。 そう考えると、辻褄の合う所が何箇所も浮かんでくる。 「…最初おチビに手を出したのは【真】の不二。欲しいものに見境なくて、同性愛者の状態だよ」 「でもっ!俺、屋上で同性愛者じゃないってしっかり聞いたよ?!」 「多分、その少し前に【混乱期間】に入ってたんだと思う。記憶は急に変わるから、俺も判断が難しいし…。 【混乱期間】は特に厄介だから…、同性愛者だと自覚はしてないけど、抱くことが出来るんだ。 【真】の不二は同性愛者だからね…この二つが切り替わる時は、ほとんど分からない」 じゃあ…俺と屋上に行く少し前ぐらいには、【混乱期間】に入ってたんだ…? 確かに、あの時手を繋いできた周助は…『恋人なんて邪魔な存在』と言っていた時とは違ってた。 「今回…【混乱期間】が長かった事が、俺達四人の間に問題を作ったんだ。 手塚とおチビの関係に不二が嫉妬した事。 記憶がない手塚が、不二を好きだという感情だけを理解してしまった事。 俺よりもおチビが、自分の心の傷を癒すのに適任だと不二が気付いてしまった事。 不二に見放された俺が、おチビを好きになった事…色んな不幸や、悪い条件が揃い過ぎた。 おチビにとって一番の不幸は…【混乱期間】の不二と両想いになったことかな……」 英二先輩がもう一度、「本当に聞く勇気あるよね?」と言った。 俺は頷くしかなかった。ここまで知ってしまったら、もう知らないフリは出来ない。 「実は、【真】の時の不二は【偽】の時の行動や言葉を記憶してるんだ。 だからさっきのやりとりを【真】の不二に聞けば、しっかり覚えてる。でも、【混乱期間】の記憶はない。 逆に【偽】の不二は、【真】の時の記憶がない。それに、さっきまでの態度で解ると思うけど【混乱期間】のもね。 そして肝心の【混乱期間】は、【真】も【偽】も覚えてない。…俺が何を言いたいか、解る?」 【真】の周助は…俺を拒絶したのを覚えてて、俺を好きな事を知らない…。それでも俺に執着する…。 【偽】の周助は…俺を好きな事を知らないだけじゃなくて、執着心すらない。俺への感情が全くない…。 【混乱期間】の周助は…執着心や俺を拒絶した事を覚えてなくて、優しい周助…。 「解るかなぁ…、おチビは【混乱期間】の不二としか恋愛出来ないんだよ」 「!!!」 「まぁ、【真】や【偽】の状態でも恋愛にならないとは言い切れないけど、可能性はほぼ0だし。 それに【混乱期間】の不二は、【真】の時たとえおチビに性的な暴力をしたり…【偽】の時に冷たく突き放しても覚えてないんだよ」 「………」 「確かに【混乱期間】は、情緒不安定だけど優しい不二だよ。でも覚えてないからって、全て受け入れられる? 【偽】でこれだけ傷ついてるんだよ?【真】はもっと酷い。並大抵の精神じゃ耐えられない苦痛だよ。 それに【混乱期間】はいつでも起こるもんじゃなくて、下手したら【真】と【偽】がずっと続く時だってある…。それでも不二を選ぶ?」 「…俺は…」 言葉に詰まる。何を言ったらいいんだろう? 俺の事を好きだと言ってくれる周助は、もう二度といないかもしれない。それでも周助を好きで居続けるか…。 苦しい、選択肢。 「…俺にしてよ、おチビ…」 不意に英二先輩に抱きしめられた。英二先輩が使ってる爽やかな香りの香水が俺の鼻をくすぐる…。 まだちゃんと理解しきれてない俺には、先輩の肌の感触だけがリアルに感じられて、思わず先輩の胸に顔を埋めた。 先輩が優しい手つきで頭や背中を撫でてくれるから…すごく落ち着く感じがした。 「俺は不二の記憶が切り替わった時分かるし、対応の仕方も身につけてる。でも…おチビはそうじゃないから、傷つくだけだよ」 「…でも…俺は…」 「おチビが不二を好きで、不二もおチビが好きなのは【混乱期間】だけだよ…。【真】と【偽】の時だけでもいいから…守らせて…」 「そんなの…!俺に都合が良すぎる!!」 「俺がおチビを守りたいんだ。おチビは脆い。多分【真】と【偽】の変化についていけない」 「…っ…」 どの周助も、俺の好きな周助と同じはずなのに…全く違う存在。 俺はどうすればいいんだろう…。周助を、もとの周助に戻してあげたい。 「…おチビ、もしかして不二の多重人格を治したいと思ってる?…止めた方がいいよ」 「何でっ…!?」 「不二は心のどこかで手塚を求めてるんだ。記憶が戻ったら、多分おチビを捨てて手塚を愛するよ…」 「!」 「おチビが俺を選んでくれないなら…俺が勝手に守るから。ね?それでいい?」 「英二、先輩…」 「おチビの泣き顔は、出来れば見たくないから…」 そう言ってギュッと抱きしめてくれた先輩を、俺は信じる事にした。 これから周助にどんな態度をとられて、どんな事を言われたとしても…俺は諦めない。 耐えれば、また俺を好きだと言ってくれる周助に会えるんだから…。 その想いだけを胸に、これから周助に接しよう。 「英二先輩…。守ってくれるのは嬉しいけど、でも…俺は耐えるよ」 「…不二に、近づくつもり?」 「うん…。もしかしたら、何かがきっかけになって記憶が変わるかもしれないし…俺、周助が好きだから」 そう言った時の英二先輩の表情は、言葉に表す事が出来ない。 思わず胸が痛んでしまう程、儚げだった。 「そっか…でも困ったら俺を頼ってね。他のメンバーに相談出来る事じゃないから」 英二先輩はそう言って、伸びをしてみせた。いつもの表情、いつもの仕草。 でも心は俺が傷つけてしまったに違いない。 「…先輩、一つ聞いていいっすか?」 「にゃに?」 「何で、部長と周助の事…そんなに詳しく知ってんの?【真】の時の周助がそんな話するはずないし…。 【偽】は記憶が間違ってるんだから、言える訳ないし。…【混乱期間】は、覚えてないんでしょ?」 「…流石おチビ。良い質問だね」 英二先輩は浮かない表情で笑って見せた。俺にはそれが何を意味するのか分からない…。 「確かに【混乱期間】の不二は、【真】と【偽】の時を覚えてない。でも、手塚との記憶は、あったりなかったりするんだ」 「…?」 「覚えてたり、覚えてなかったり…。前にあった【混乱期間】の時、覚えててさ。それで全部聞いたんだ。 【真】と【偽】の時の事もはっきり理解してるわけじゃないけど、勘付いてるみたいでさ? 『僕が暴れたり、他の人に迷惑をかけたりしないように…英二、僕を見張っててくれないかな?フォローして欲しいんだ』 こんな風に言われたら断れなかったし。俺がいるから、他の奴は不二の変化に気付くことなく接してる。 本当は誰にも喋っちゃいけなかったんだけど、おチビを守るためには仕方ないからね」 そう言った英二先輩にかける言葉が見つからなくて、俺は俯いてボソッと言うしかなかった。 「ありがと…」 たとえどんなに険しい茨の道でも、俺は歩いていける。 その先には…きっと周助がいるって信じてるから。 I still love you --------- |